ゴンクール兄弟の名著『18世紀の女性』から、当時の貴婦人の1日を少しみるとしましょう。
夜が遅いので、朝起きるのは11時頃になる。
目覚めると、まずベッドに入ったままで、召使の持ってくる一杯のココアで口をしめらせる。
次には2人の小間使に手伝われて鏡台に向う。
化粧に数時間かけるのが上流社会の女性の身だしなみ。
まず乱れた髪をととのえなければなりません。
美容師がやって来て、手を貸すことも珍しくなかった。
次には白粉を顔一面に厚く塗り、その上に紅を瞼の下から頬一杯に塗りたくる。
真っ赤な頬紅を使うのは貴族階級の女性に許された特権であり、身分の高い女性ほど濃い頬紅をもちいていました。
しかしこの頬紅の多用は、特に外国人の間では評判が良くない。
1718年にパリを訪れたイギリスの才女モンタギュー夫人によると、「......その化粧はとても不自然です!......頬一面あごまで、非常にけばけばしく輝く真っ赤な漆がべったり塗りたくられています。
彼女たちの顔は、どう見ても人間のものとは思えません......」(1718年10月10日の手紙)。