「愛すべき娘たち」
私がいまこの年齢になったからこそ、その機微が多少はわかるようになったということもありますが、
例えば母娘の話であれば自分の母との関係を振り返り「ああ、わかるわかる」って感じで、
中学校のころ夢を語りあった友達との話では、「どうしてこんなに上手く描けちゃうんだろう貴女は」って感じなんです。
実際に自分がその時期に語った雰囲気とか、そのときの言葉っていうのが自分の中に残っていて、それをそのまま掬い取ってくれている感じなんですよね。
もちろん現実的にいま仕事しながら思うこととは違うわけですが、よしながさんが切り取った状況や描き出している風景に、とても感情移入しやすいんです。