「長男の出家」三浦清宏著
日曜ごとに参禅している寺の尼僧に相談して宗教校に転校させたいと言います。
相談を受ける、この尼僧の存在がこの小説では柱のようになっていて、仏教や禅の戒などのほかに、日常生活の風変わりなありさまが面白く、小説ぜんたいをユーモラスにしている。
十年ほど前の作品だという「トンボ眼鏡」という作品も短かいがよくできた作品です。
「長男の出家」のなかで、なぜ仏教に興味を持ち、坐禅をするようになったかが、アメリカの長い生活とかかわることが暗示されているが、この作では、日本にもどってきて、やはりアメリカから戻ってきて結婚した妻との生活が描かれています。